地球の緑を育てる会について

誕生の経緯

原点は砂漠緑化、遠山正瑛先生から植林を学ぶ

石村理事長と須藤副理事長は、晩年にクブチ沙漠(中国・内モンゴル自治区)で緑化活動をした、遠山正瑛(鳥取大学名誉教授)先生の沙漠緑化団体で、それぞれ事務局長と理事長の職にありましたが、より広く国内外に植樹をしようという願いを持って、2001年に新たに団体を設立しました。

遠山先生からは多大な影響を受け今日まで緑化を続けてきました。
鳥取の砂丘で砂地農業の研究をしていた、農学者・園芸学者であった遠山先生からは植林と栽培を学び、現在の活動につながっています。

鳥取大学名誉教授 遠山正瑛

宮脇昭先生と出会い、筑波山の森林再生へ

設立時に、宮脇昭(横浜国立大学名誉教授)先生の協力を仰ぎました。
どんぐりポット苗の育成にから取り組みはじめ、2005年から国内の緑化が本格的となり、※潜在自然植生の樹木を中心に、多くの樹種を組み合わせて高密度に植える「混植・密植」の生態系に配慮した森づくりの「宮脇方式」を取り入れることとなりました。

※潜在自然植生
ある土地からいっさいの人為的作用を停止したときに考えられる、その時点でその土地が支え得る最も発達した植生のことを指します。 ドイツのチュクセン教授が1956年に考案した考え方で、原植生(人為的干渉のいっさい無い原生自然状態の森や草原)、現存植生(いまある森や草原)に次ぐ、第三の植生概念と言われています。 ちなみに、わたしたちの身近な森や草原は、おおくの場合、さまざまな人為的干渉の下で成立している代償植生(その土地固有の原植生から取って代えられた植生)です。 空き地のススキ草原や山奥のスギ植林も、人の採草管理・開発行為によって生じた代償植生の一例です。(国際生態学センター)

横浜国立大学名誉教授 宮脇昭

現在の筑波山での森林再生は、「遠山先生の教え」と「宮脇方式」から学び、
筑波山に適した「つくばメソッド」という独自の方式で実施しており、
森づくりの理論や技術はさまざまな森づくりにフィードバックされています。