1.「全国水土里ネットフォーラム」に理事長パネラーとして出演とその報告

 全国水土里ネットは東京新聞などとともに下記要領にて フォーラムを開催します。 当会理事長 石村章子も 森づくりの事例報告やパネルディスカッションに参加します。

日 時

3月6日(土) 13時30分~17時(予定)

場 所

ニッショーホール(日本消防会館)     東京都虎ノ門2-9-16

アクセス:東京メトロ銀座線 虎ノ門下車2番・3番出口・徒歩5分
       東京メトロ日比谷線 神谷町下車 4番出口 徒歩10分

プログラム

基調講演:世界の食糧事情と日本農業の多面的機能
             柴田明夫 (丸紅経済研究所所長)  

事例報告:

水土里ネットによる流域の環境保全活動
             永井 幸人 (水土里ネットてんめい事務局長)

広葉樹による鎮守の森づくり
              石村章子  (NPO法人地球の緑を育てる会)

最終戦略バイオスフィア
              金子 照美 (NPO法人田園社会プロジェクト)

パネルディスカッション

テーマ:未来につなぐ水土里
      ~持続可能な国土のために、今わたしたちが考えるべきこと~

パネリスト:柴田明夫 (丸紅経済研究所所長)
       永井幸人 (水土里ネットてんめい事務局長)
        石村章子 (NPO法人地球の緑を育てる会)
        金子照美 (NPO法人田園社会プロジェクト)
        吉村 肇  (農林水産省農村振興局長)   

コーディネーター: 合瀬宏毅 (NHK解説委員)

主 催

全国水土里ネット/東京新聞/全国地方新聞社連合会/
食糧と農業、環境を考える地球人会議全国ネットワーク

共 催

都道府県水土里ネット

後 援

NHK/共同通信社/オーライニッポン会議/農村景観応援団/
農業農村整備局情報総合センター/日本水土総合研究所

参加費

無料

申込み方法

添付資料を参照の上、申込み用紙を印刷してファックス(03-3502-7227)、
またはお問い合わせ下さい。(03-6910-2483)

 

報告

全国水土里ネットフォーラム報告記事「全国水土里ネットフォーラム」は無事盛大に終了しました。 3月28日付けの東京新聞の日刊24面に、全面を使って報告されています。新聞記事をそのまま掲載しますので、ご覧下さい。

 

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2.筑波山水源の森づくりの開墾作業と第5回植樹祭へのお誘いと報告

  

 当会を含む筑波山水源の森づくり実行委員会は筑波山神社南西麓の山中の荒廃したスギ・ヒノキ、マツ、雑木等針葉樹林の水源涵養林及び生態系にかなった複層林の再生を目的とし、2006年、2007年に4回の植樹祭を開催、延べ1000人以上のボランティアがシイ、タブノキ、カシを主木に17種合計10,967本の植樹を行いました。

 これに先立ち、延べ1000人のボランティアが毎週日曜日、30年間無間伐で育ちの悪いスギ、ヒノキ、マツ等を適切に間伐、除伐、その林間のアズマネザザ等を除伐、耕起し間伐材を土留めに使用して延べ6000㎡の植栽地を造成しました。 イノシシや野うさぎが少々苗木を痛めた形跡があるものの、98%以上が活着、すくすくと育っています。この水源の森づくりを下記要領にて再開します。

①開墾作業のお誘い

日 時:

2010年4月の毎週日曜日

場 所:

筑波山神社南西麓の山中

持ち物:

軍手(開墾作業に必要な道具はこちらで用意します)

服 装:

汚れても構わない長袖、長ズボン、運動靴、日除け帽子等
(作業に適した服装)

行き方:

■東京方面からの参加の場合
つくばエクスプレス秋葉原始発快速つくば行き7:00乗車、7:45終点つくば駅下車、5番出口集合、迎えの車で現地に向かいます。

*参加ご希望の方、車の手配の関係から事前に石村(090-7840-0496)までご一報下さい。

 

第5回植樹祭について

 第5回植樹祭第一部、第二部、第三部構成での濃い内容の植樹祭です。是非29日、みどりの日フルにお楽しみ下さい。

 第三部、姫神による演奏は、神社境内の森をライトアップ、シンセサイザー、女性ボーカルによる森を讃えての荘厳な演奏です。めったと聴ける演奏ではありません。是非最後までお楽しみ下さい。

←チラシ(PDFファイル)はこちら

 

日 時:

2010年4月29日(昭和の日) 13:00~19:00 (雨天決行) 参加費無料

場 所:

筑波山南西麓

主 催:

筑波山神社、国土緑化推進機構、毎日新聞社
筑波山水源の森づくり実行委員会(NPO法人地球の緑を育てる会他)

後 援:

林野庁関東森林管理局、茨城県、つくば市

協 賛: 

和興フィルタテクノロジー株式会社、明治乳業株式会社
NPO法人アースマザー

協 力:  

筑波山旅館組合

行き方: 

■車利用の場合

常磐高速土浦北インターから国道125号線直進、
内町下交差点で筑波山方面へ、 筑波山登山口を右折、道なりで到着、
有料駐車場利用

■電車利用の場合

つくばエクスプレス秋葉原始発快速つくば行き 9:00乗車 9:45終点到着
つくば駅A1出口から専用バスあり  10:00 2台 10:30 1台

当日は連休初日のため登山道の渋滞が予想されますので、早めの出発です。 乗り遅れた場合はバスセンター1番、筑波山行き乗車「神社入り口」下車、徒歩 15分を利用して下さい。

第一部 植樹祭

集合場所:

筑波山神社参集殿前

時 間:

12:30 受付開始

13:00 開会式

 挨 拶  

  • 田中泰一   筑波山神社宮司
  • 青木正篤   国土緑化推進機構常務理事
  • 斗ヶ沢秀俊  毎日新聞社水と緑の地球環境本部長

 植樹指導 

  • 宮脇昭     横浜国立大学名誉教授

13:40 2006年、2007年植樹地見学後植樹開始
     (1000㎡2500本植樹予定 ) 

15:00 植樹終了

第二部  フォーラム 「今、なぜ植樹か」

時 間:

15:30~17:45

場 所:

筑波山神社拝殿内

内 容:

パネラー

  • 宮脇 昭   横浜国立大学名誉教授
  • 青木正篤  国土緑化推進機構常務理事
  • 斗ヶ沢秀俊 毎日新聞社水と緑の地球環境本部長
  • 田中泰一  筑波山神社宮司
  • 村上洋一  和興フィルタテクノロジー株式会社代表取締役社長

司 会

  • 須藤高志  NPO法人地球の緑を育てる会副理事長
第三部  奉納演奏 「いのちの森を讃えて 筑波山から世界へ」

時 間:

18:30~19:30

20:00~21:00
( 周辺旅館にご宿泊の方々や地元の方々のために再度演奏があります。)

場 所:

筑波山神社境内

演奏者:

姫神 (ホームページ http://www.himekami.jp をご覧下さい。)

備 考:

■演奏終了後のご案内

20:00 ホテル青木屋前から専用バス3台がつくば駅に行きます。 乗り遅れないようにして下さい。 いずれの専用バスも「筑波山水源の森づくり実行委員会」を前窓に表示。

■植樹祭前後の宿泊ご希望の方

ホームページ「つくばさん877クラブ」を参照、青木屋江戸屋一望温泉ホテル京成ホテル等お早めの予約をお勧めします。

*参加ご希望の方は参加申し込み書(印刷用PDFファイル)をプリントの上 ファックス(029-757-1539)でお申し込みください。 またE-mail office@greenglobe.jp で直接申し込みの場合は、必要事項が満たされていれば、フォーマットにこだわりません。 ご質問、お問い合わせはメール でご連絡下さい。

緊急連絡先: 0298-66-0502 (筑波山神社)秋葉、岡野
                  090-7840-0496 (NPO法人地球の緑を育てる会)石村
  E-mail:office@greenglobe.jp 

報告

4月29日(日)、前日までの不安定な天気も回復、雨もなく、無事開会式、植樹祭、フォーラム、奉納演奏を終了。
以下、報告です。4月30日の毎日新聞似掲載(4月30日の毎日新聞朝刊に掲載されました。 クリックして拡大→)

■開墾作業

 昨年10月半ばより本年4月半ばまでの毎週日曜日、有志が集まってアズマネザザを切取り、スギ、ヒノキ、マツ等を間伐、除伐、散在する大小の石をでき得る限り土留めとし、段々畑状の植栽地を造成しました。年末年始や天候不順で山に入れない日々を除き、延べ約15日間、延べ約200人のボランティアで約1000㎡を開墾しました。

アズマネザサが隙間なく班網する開墾前の状況 切取ったアズマネザサを土留めに使用 ほっこらと耕起

アズマネザサが隙間なく班網する
開墾前の状況

切取ったアズマネザサを土留めに使用

ほっこらと耕起

■植樹祭

 遠くは仙台、福岡からの方を含め、約400人の参加者は、神社境内で宮脇先生の植え方説明など受けたあと、12班が一列に並んで、筑波山神社南西麓の植樹地に向かいました。

 開墾作業を終え、大小の石や刈取ったアズマネザサ、間伐材で土留し、階段状に整地された植栽地約1000㎡にシイ、タブノキ、カシ類を中心に20種類、2500本の苗を植え込みました。山林内の植樹で、せっかく耕した植栽地を不必要に移動して土地を固めるのは望ましくなく、苗は植える箇所箇所に事前に配置しておき、しっかりと深めに植込み、ヒノキの葉などでマルチングしました。

 植え終わった班から、2006年、2007年植えの植樹地まで移動、健全な成育の苗を見学して山をおりました。

掘起こした石も土留めに使用して植栽地を広げる 苗は手製の背負子で山間部を運搬 運搬完了・2500本の苗

掘起こした石も土留めに使用して
植栽地を広げる

苗は手製の背負子で山間部を運搬

運搬完了・2500本の苗

開会式で植樹説明する宮脇昭先生 植える 植える

開会式で植樹説明する宮脇昭先生

植える①

植える②

2006年植えの苗を見学する参加者 グループに分かれ植栽地で記念撮影  

2006年植えの苗を見学する参加者

グループに分かれ植栽地で記念撮影

■フォーラム

 午後3時半より、筑波山神社拝殿内でのフォーラムが始まりました。

 宮脇昭・横浜国立大学名誉教授田中泰一・筑波山神社宮司青木正篤・(社)国土緑化推進機構常務理事斗ヶ沢秀俊・毎日新聞社水と緑の地球環境本部・本部長村上洋一・和興フィルタテクノロジー株式会社社長ら5人は須藤高志・NPO法人地球の緑を育てる会副理事長の司会で、各分野からの意見を活発に交わし、集まった約200人をこえる参加者は熱心に耳を傾けました。 終了後、参加者全員でお払いを受けました。

拝殿でのフォーラム 熱心に聴く参加者

拝殿でのフォーラム

熱心に聴く参加者

■奉納演奏

 暮れなずむ夕闇が一段と深くなる午後6時半、「姫神」による演奏が始まりました。

 筑波山神社拝殿、八脚桜門同様、ライトアップされた境内の若芽吹くもみじの木、神社後方の大森林をバックにシンセサイザー演奏者・星吉紀氏、志和純子、中島和子両氏の姫神ボーカル、山口太鼓の佐々木氏が熱演。まさに音と光による「奉納演奏」は昼間、参拝者などで賑わう神社をまったく別世界へと変貌、古代より信仰の対象である「神宿る御山」の荘厳で神秘的な空間と音の世界を、集まった300人の参加者は堪能しました。

 終了後、近隣住民の方々やホテル宿泊客のために再度演奏され、午後9時、満月を仰ぐ夜空の下、余韻を味わいながら帰途につきました。

ライトアップされたもみじの木の下でシンセサイザーを演奏する星吉紀さん 姫神ボーカル(志和純子さんと中島和子さん)と山口太鼓の佐々木さん ライトアップされた拝殿

ライトアップされたもみじの木の下で
シンセサイザーを演奏する星吉紀さん

姫神ボーカル(志和純子さんと
中島和子さん)と山口太鼓の佐々木さん

ライトアップされた拝殿

 

3.和興フィルタテクノロジー株式会社 静岡第二工場 第4回植樹祭

 和興フィルタテクノロジー株式会社静岡第二工場は、天候に恵まれた3月22日、第4回目の植樹祭を開催し、横浜国立大学名誉教授・宮脇昭先生の講演、植樹指導に続き、社員やその家族の方々約200人が、887㎡の植栽地に53種類3200本の苗を植えました。14000㎡の工場敷地の東側からはじまり、4回の植樹祭で敷地周囲の4/5に植樹したことになります。

植え方を説明する宮脇先生 植える 稲藁敷き、縄掛け完了

植え方を説明する宮脇先生

植える

稲藁敷き、縄掛け完了

 2007,2008,2009年植えの苗合計15,600本は、夫々の年月に相応しく成長、森の形成段階のモデル林のようです。2005年の同社つくば工場での植樹苗3000本とあわせ、18,600本の苗は地域を美化し、地球温暖化防止の役目も果たす防災環境保全林として立派な森に成長していくことでしょう。

3年経過苗 2007年3月28日植林 2年経過苗 2008年3月29日植林 1年経過苗 2009年3月20日植林

3年経過苗 2007年3月28日植林

2年経過苗 2008年3月29日植林

1年経過苗 2009年3月20日植林

 

4.明治乳業植樹祭

 晴天に恵まれた4月4日(日)、明治乳業株式会社守谷工場ではお花見の宴が開催され、これに合わせて植樹祭が行われました。昨年に続き2度目で正門近くの駐車場付近、約263㎡にシイ、タブ、カシ等の高木を中心に、シロダモ、ネズミモチ、ヤブツバキなどを加え25種類1202本を、お花見参加者と新入社員研修参加者約80名がしっかりと植えました。

 当会はこの植樹のいっさいの手配や参加者への植え込みの指導などを行いました。正門近くという場所から植栽地の周囲には、クチナシ、サザンカ、ジンチョウゲ、サツキなど花木も植え、将来は四季折々美しい花々が中心の常緑広葉樹の深い緑を彩り、訪れる人々を歓迎することでしょう。1年経過した昨年4月植えの苗も、1年かけてしっかりと根付き、これからの成長が楽しみです。

丸太の設置やユンボによる耕起、 土盛り作業 苗の班分け作業 植樹直前の様子

丸太の設置やユンボによる
耕起、 土盛り作業

苗の班分け作業

班分け、苗の設置、
敷藁の準備等植樹直前の様子

植える 植え終わった班から藁を敷詰める 藁を縄止めして完了

植える

植え終わった班から藁を敷詰める

藁を縄止めして完了

 

5.三菱化学ハイテク二カ㈱植樹祭

 5月8、9日(土、日)、三菱化学ハイテクニカ株式会社と上越テクノセンターは、自然生態系に適った森づくりを行い、当会はこの手配、準備、植樹指導を行いました。

8日参加の方々の記念撮影

8日参加の方々の記念撮影

 同社工場62万㎡の敷地の西側に防風、防砂、防音のための高さ10mの防音壁が長さ500mに渡り設置されていますが、今後、老朽化するこの塀の代わりとなる自然の森の造成を企画、植樹祭実施の運びとなりました。自然に任せれば200年300年かかる森の造成を、10年、20年のスパンで促成させる横浜国立大学名誉教授・宮脇昭先生の「宮脇方式」を導入、幼苗を混植、密植し、苗を互いに競わせて森を促成させる方法です。

 両日ともに晴天に恵まれ、丸太や土盛りで造成された630㎡の植栽地に、32種類、2020本の苗を、述べ100人の社員やその家族は、丁寧に植込みました。藁をかける効用などの質問も出て、社員の方々の植樹に対する熱心さが伺える植樹祭でした。

 この日に先立ち、会社側で土盛りや丸太設置などの手配を事前に行い、当会も苗の班毎の分配や植樹直前の準備を会社関係者と共に進めました。この地方特有の西風や冬の寒さに耐えて、しっかりと根を張り、大きな森へ成長していくこを期待します。

土盛りし、丸太の土留めを施された630㎡の植栽地 敷藁の配置、苗の配置などの事前準備作業 開会式を待つ苗見本

土盛りし、丸太の土留めを
施された630㎡の植栽地

敷藁の配置、苗の配置などの
事前準備作業

開会式を待つ苗見本

開会式で説明を受ける参加者 配置された苗を植え込む 子供さんも頑張って植える

開会式で説明を受ける参加者

配置された苗を植え込む

子供さんも頑張って植える

藁を敷詰める 藁止めの縄をかけて植樹完了 植樹後、消防用ホースで散水

藁を敷詰める

藁止めの縄をかけて植樹完了

植樹後、消防用ホースで
遠方より豪快に散水

 

6.(続)筑波山水源の森づくりへのお誘い(日本財団助成事業)

  

 これまで5回の植樹祭を行い、延べ6,800㎡に合計15,967本の植樹を行い、夫々順調に成育しています。

 2010年4月29日の植樹祭に続き、今後もこの活動を継続します。次回は9月12日(当初は7月初旬に予定していましたが、諸般の事情により変更されました)、2回目は10月11日 、3回目は2011年3月26日に植樹祭を夫々開催予定、その間の毎週日曜日に、植栽地づくりのための開墾作業を行います。アズマネザサ駆除、間伐、石の除去など、手間のかかる作業ですが、山林再生にはこの開墾作業がかかせませんし、苗の成長に大きく影響していく大切な仕事です。是非皆様のご参加お待ち致します。日本財団

 なお、この筑波山の森づくりに対し、日本財団より助成金の交付が決まりました。 開墾で植栽に適した土地に造成し、適切な面積を確保した後、植樹祭を行う形で 来年3月までに3回の植樹祭を行います。いづれも宮脇昭先生の植樹指導を頂きます。 詳細は決まり次第お知らせさせて 頂きます。単発の植樹に終わらせることなく、継続して 植樹することの意義と重要性をご理解頂き、皆様、奮ってご参加下さい。

 

日 時:

2011年3月までの毎週日曜日

集合時間:

8:30

集合場所:

筑波山神社参集殿前

持ち物&服装:

軍手、作業用長袖長ズボン、運動靴、地下足袋、長靴などの履物、日除け帽子など。

行き方:

◆車の場合: 土浦北インターを降り、県道125号線を筑波山方面へ、内山下交差点を県道14号へ筑波山道入口を右折、道なりで筑波山神社へ ◆電車の場合:つくばエクスプレス快速つくば行き秋葉原始発7:00乗車、終点つくば下車、出口5番集合、迎えの車で神社へ

 

植樹後3年半経過の苗 植樹後3年経過の苗 ユズリハ、ヤマモモなど元気な新芽

植樹後3年半経過の苗

植樹後3年経過の苗

ユズリハ、ヤマモモなど元気な新芽

(いずれも2010年5月23日撮影)

 本年4月29日の第5回水源の森づくり植樹祭も多くの参加者のお陰で盛況のうちに終了することができました。
引き続き日本財団の助成を頂き、開墾しては植樹する方法で植樹を継続します。 毎週日曜日の開墾作業も進み、1200㎡に3000本の植樹を予定しています。 2006年、2007年の植林地の除草作業も行います。作業は午前、午後と続きますが、奮ってご参加下さい。

開墾作業の様子

アズマネザサの繁茂 蔦が枝に絡む 開会式を待つ苗見本

アズマネザサの繁茂

蔦が枝に絡む

 

開会式を待つ苗見本 開 墾 休 憩

 

開 墾

休 憩

 なお、10月11日の植樹祭に向けて、引き続き毎週日曜日、事前に植樹地の開墾作業も継続します。欠かすことのできない作業ですので、植樹祭同様、是非ご参加下さい。

 

第6回筑波山植樹のお知らせ 日本財団助成事業

日 時:

2010年9月12日(日) 雨天決行

集合場所:

筑波山神社参集殿前
( つくば市筑波1 筑波山神社 0298-66-0502 )

植樹場所:

筑波山神社南西麓、前回植樹地隣り

植樹面積:

1200㎡

植樹本数: 

3000本予定

内 容:  

8:30  開会式
9:00  植樹地へ移動
9:20  植樹開始
11:00 植樹終了、軽食
12:00 2006年、2007年植樹地除草作業
14:00 終了

行き方: 

■東京方面から電車利用の場合

つくばエクスプレス秋葉原始発快速つくば行き7:00乗車、7:45つくば駅到着
出口A4番隣接バスセンター乗場1番、筑波山行き8:00乗車、
筑波山神社入口(赤い鳥居)下車、徒歩10分

■車利用の場合

常磐自動車道土浦北インター降りて、125号線直進、
内町下交差点を経て筑波山方面へ。 筑波山道入口を右折して道なり。

服 装:

長袖、長ズボン、運動靴、(日よけ、虫よけ等各自注意)

持 物:

植樹―軍手、移植ゴテ、こちらで用意します。
除草作業―カマ、ハサミなどある方は持参下さい。こちらで大方用意します。

備 考:

1.軽食用意します。
2.開墾作業ご参加の方は、車の手配の都合がありますので、
  事前に石村(090-7840-0496)までご連絡下さい。

第6回筑波山植樹の報告

 2010年4月29日の第5回植樹祭に続き、9月12日、第6回植樹祭が行われました。

 アズマネザサ等で荒れる筑波山神社林の一部を再生するため、毎週日曜日の植栽地造成作業は、猛暑の中、ツルハシを振り下ろす度に汗が滴り落ち、開墾面積も思うようには増えないこともありましたが、1000㎡を開墾。シイ、タブ、カシを中心とする17種類の苗も背負子で運び上げ、植樹日を迎えました。

植栽地造成作業 植栽地造成作業 苗を運び上げる準備

アズマネザサ、枯木等を除き、

大小の石も除去し、土留めに使用

広がりの出来た植栽地をさらに土起こし

登山道入口付近で苗を運び上げる準備

苗を背負子に背負って運ぶ    

苗を背負子に背負って運ぶ

 

 

 新宗連茨城県支部、つくば市物質材料研究 機構に勤める中国人研修者とその家族の方々等を含め、約200人が参加しました。10班に分かれて、1時間足らずで植樹しました。

開会式 植える 植える

開会式での参加者

各班に分かれて植え込む①

各班に分かれて植え込む②

 終了後、2006年、2007年の植樹地に移動、健全に生育中の樹間の除草作業を行いました。3年以上経過した苗の間は、雑草はすっかり陰を潜め、もうこれ以上手入れの要らない状態になっていました。苗が植わっていなかった部分の除草作業に皆さん汗を流し、無事植樹祭と育樹祭を終了しました。

除草作業 除草作業  

少しの空間を見つけて出てくる雑草を除く

背丈より大きく育った苗の

大きめな空間に生える雑草を取除く

 

第7回筑波山植樹のお知らせ日本財団助成事業

     →イベントチラシ(PDF)はこちら

日 時:

2010年10月11日(月・祝日)   (雨天決行)

主 催:

筑波山水源の森づくり実行委員会
  (NPO法人地球の緑を育てる会、 明るい社会づくり筑浦協議会、その他)
筑波山神社

後 援:

林野庁関東森林管理局(予定)、 (社)国土緑化推進機構、
茨城県、つくば市、毎日新聞社

集合場所:

筑波山神社本殿前  (つくば市筑波1 Tel 029-866-0502 )

植 樹 地:

筑波山南西麓(第6回植樹地隣地) 1500㎡

植樹本数:

3000本予定

予定人数: 

400人

植樹指導: 

横浜国立大学名誉教授・宮脇昭先生

式次第:  

8:40  受付
9:20  開会式
9:50  植樹地移動開始
10:10 植樹開始
11:20 植樹終了
      終了後、2006年、2007年植樹地の育樹状況見学後、下山
12:00 筑波山神社境内にて昼食
13:00 鼎談 (筑波山神社拝殿内)
      林野庁前長官・島田泰助氏
      毎日新聞主筆、NPO法人森人プロジェクト理事長・岸井成格氏
      横浜国立大学名誉教授・宮脇昭氏
     ナビゲーター NPO法人地球の緑を育てる会副理事長・須藤高志氏
15:00  終了

持 物:

特に必要なし(軍手、移植ゴテ用意あり)

服 装:

長袖、長ズボン、運動靴、地下足袋など、防虫、日よけ対策各自用意

行き方: 

■東京方面から電車利用の場合

つくばエクスプレス秋葉原始発快速つくば駅行き7:00乗車 (秋葉原駅でのつくばエクスプレス駅は地下4階、乗換えに十分時間をとって下さい)
つくば駅下車出口4番、
駅隣のバス停筑波山行きバス8:00始発乗車(乗り場1番)
筑波山入口(赤い大鳥居の所)下車徒歩10分

■車利用の場合

常磐高速土浦北インターより125号線内町下交差点で筑波山方面へ
筑波山道入口を右折して道なりで神社へ、
各自周辺有料駐車場ご利用下さい。

備 考:

軽食用意あり、蕎麦打ち実演あり

緊急連絡先: 090-7840-0496 (石村携帯)

申込み方法 (締切・10月4日まで)
Tel: 029-757-1539
Fax: 029-757-1539
携帯:090-7840-0496
E-mail office@greenglobe.jp
保険加入のため、
氏名、住所、年齢、性別、連絡先 明記の上、
上記いずれかの方法で 申込んで下さい。

第7回筑波山植樹の報告

 9月の第6回植樹祭に引き続き、第7回植樹祭が行われました。

 植樹祭前日の事前準備は雨の中でしたが、当日は快晴。 バスで自家用車でと続々と参加者が集合、林野庁の職員13名、つくば市のジャイカから29ヶ国の研修生50名、物質材料研究機構から中国人47名などを含め、仙台、福岡、掛川からも参加頂き、約400名が開墾整備された植栽地に2640本の苗を植えました。

 筑波山神社のご配慮で昼には蕎麦打ちの出店もあり、境内での一服となりました。  午後1時からはフォーラムが開催され、新たに加わって下さった村上先生や青木常務の意見も交え、「これからの森林再生をどうするか」というグローバルなテーマに各界の専門家が熱心に発言しました。特に、宮脇先生とは相反する手法をとってきた林野庁が宮脇方式を導入する決断をした島田前長官の存在と発言は筑波山での植樹を意義あるものに位置づけました。

開会式・林野庁職員と宮脇先生 植える島田前長官(右端) 植える

開会式・林野庁職員と宮脇先生

植える島田前長官(右端)

植える

植える村上筑波和雄大学名誉教授 除伐材の葉のマルチングを施された苗 班ごとに分かれての記念撮影

植える村上筑波和雄大学名誉教授

除伐材の葉のマルチングを施された苗

植樹後、班ごとに分かれての記念撮影

ジャイカ研修生の方々 フォーラムの様子 発題する岸井氏

記念撮影 ジャイカ研修生の方々

左から 村上先生、岸井主筆、宮脇先生、

島田前長官、青木常務理事、

コーディネーター須藤副理事長

挨拶する市原つくば市長

発題する岸井氏

フォーラム聴衆者 記念撮影  

フォーラム聴衆者

フォーラム終了後の記念撮影

 

 

7.「ワタミ感謝祭」に理事長、グループディスカッションに出演

  

 2010年6月19日(土)、渡邊美樹氏率いるワタミ株式会社は創業25年を記念し、両国国技館にて「ワタミ感謝祭2010」を行います。外食産業、介護事業、高齢者向け宅配事業、農業、環境事業、MD事業など様々な事業に取組むワタミグループの紹介、渡邊会長の講演の他、地下大広間では、様々な分野からの団体代表がグループに分かれ、活動プレゼンテーション後ディスカッションを行います。

 当会の石村章子理事長も環境グループで他の団体代表者と意見の交換を行います。詳細は以下のとおりですが、事前に登録すれば誰でも無料で参加できますので、是非奮ってご参加下さい。

 詳しくはワタミホームページ http://www.watami.co.jp/ をご覧下さい。 チラシはこちら

 

日 時:

2010年6月19日(土)12:30~16:00

場 所:

両国国技館 (東京都墨田区横網1-3-28)

行き方:

総武線各駅停車「両国駅」西口下車 徒歩2分
地下鉄大江戸線「両国駅」3番出口下車 徒歩5分

司 会:

徳光和夫

イベント概要:

■渡邊美樹氏 講演
■ワタミグループの事業活動紹介
■似顔絵コーナー
■野菜販売
■授産品販売
■キッズルーム設置
■好評弁当の販売
■環境、福祉、途上国支援、農業のテーマ別に分かれての参加団体代表による活動プレゼンテーションとディスカッションと各団体による展示や販売など
■その他

参加の手続き:

ワタミホームページのお申込みフォームより申込み、後日送られてくる「ご招待券」に記入の上、それを必ず当日持参して下さい。

 

8.助成金について

三井物産環境基金より助成金が交付されました

雲南省昆明市、及び景洪県西双版納曼稿地区の植樹活動を目的とした事前の植生調査に対して三井物産環境基金から助成金が交付されました。 事業の進捗状況については随時報告させて頂きます。

9.中国での活動

 

巴彦木仁での植樹

 ポプラ、タマリスク等の苗佐賀県に大本山のある中山身語正宗の有志の皆様は2009年4月、中国内蒙古自治区阿拉善盟阿拉善左旗巴彦木仁村周辺に約5000本のポプラ、タマリスク、ニンテャオ等を植樹しました。

 本年4月、現地に赴く代わりに現地住民に約20,000本の同種の苗を植樹してもらいました。                         (ポプラ、タマリスク等の苗⇒)

 

沙漠に根付く苗

 

雲南省での活動

 雲南省緑色環境発展基金会からの依頼を受け、同省西双版納泰族自治州孟海県の森林再生の調査準備に11月1日~8日、石村理事長、須藤副理事長、矢部理事長補佐が出向しました。

 同県の曼稿保護区内の山林では3190ムー(21平方キロメートル)が農民の無計画な伐採により森林が破壊され、この植生回復のため、12月下旬、当会顧問の宮脇昭・横浜国立大学名誉教授らが植生調査に訪れる計画です。

昆明市清水海周辺の退耕還林地   曼稿保護区の山林伐採地

昆明市清水海周辺の退耕還林地

 

曼稿保護区の山林伐採地

10.本年の苗場の様子 (苗の写真を苗場活動報告2010年の項に掲載してあります)

 茨城県つくばみらい市狸穴の圃場では、今年も1、,2、3年生苗が育ちました。日本の西端から関東平野、福島県周辺までの平地での自然生態系に適った適正樹種であるシイ、タブ、カシ類を中心に現在、約7万鉢の苗が生育しています。

 どんぐりの収集、播種、土づくり、ポットへの鉢上げ、潅水、除草、薬剤散布など年間を通して管理作業は休むことがありません。発芽や生長の春、やさしい若葉の色から濃い緑へと変化する生長旺盛な夏、往く夏を惜しむように第二段の生長をみせる秋、そして寒さにじっと耐えて引き締まる冬、それぞれの季節に見せる苗の表情は、常に豊かで、生き生きとし、作業を通して生物の持つエネルギーを頂けるような気がします。毎週土曜日の定期的管理活動だけでは足りず、特に今年の夏は平日も沢山の有志の方々に潅水や除草の作業等をお願いして猛暑を乗り切りました。

 和興フィルタテクノロジー㈱静岡第二工場、明治乳業㈱守谷工場、三菱化学ハイテクニカ、筑波山などの植樹に使用されたほか、来年も新たに千葉県流山市の植樹事業や、国土交通省の上尾市での植樹等にも使われることが決まっています。

春の新葉展開 盛夏生育状況 発芽苗の鉢上げ作業

春の新葉展開 (シラカシ2年生)

盛夏生育状況

発芽苗の鉢上げ作業

 

11.ジャイカ研修生の圃場での土づくり

 ジャイカ横浜が主催し、(財)地球環境戦略研究機関・国際生態学センターが協力する潜在自然植生に基づく緑環境再生を学ぶインド、ミヤンマー、キルギスタン等からの研修生9名が、11月28日、45日間に及ぶ座学、実学の研修の一端として、当会の圃場で土づくり実習を行いました。

 天候に恵まれ、圃場内の土、木材チップ、馬糞(茨城県美浦村の競馬トレーニングセンターからのご寄付)、有機肥料等を混合して有機土壌造成に汗を流しました。その後、日本の新鮮で豊かな食材を使用してのバーベキューを楽しみ、次の目的地、足尾銅山の緑環境再生に尽力するNPO法人森びとプロジェクト委員会の現場へ向かいました。

 前日の27日は、筑波山の植樹地を視察、日本山林再生の現場に多くの質問が出ました。その後、ジャイカつくばの研修所に移動、石村理事長が当会の市民活動としての取り組みについて英語で講演しました。

研修生の土づくり実習 記念撮影 講演する石村理事長

研修生の土づくり実習

記念撮影

講演する石村理事長

12.稲藁の収集

 「宮脇方式」の植樹では、植樹終了後、植栽地全体に稲藁を敷き詰めます。表土流失防止、雑草防止、苗の寒暖大束に束ねた稲藁を運ぶからの保護等、その効力は森の促成に欠かすことの出来ない重要なポイントです。

 米収穫後の稲藁の収集作業が今年も茨城県常総市のタンボで行われました。早場米の田んぼでは8月末には稲刈り終了、午前9時ごろには猛烈な暑さとなり、早朝や夕方に集まっては12反歩のタンボの藁を有志が集めて、来年の植樹に備えました。                       (大束に束ねた稲藁を運ぶ⇒)

 また、谷津田での自然農法を推進する特定非営利活動法人アサザ基金からも藁を頂き、双方の交流を深めました。

13.中国雲南省における植物生態系調査

 雲南省緑色環境発展基金会からの依頼を受け、2010年12月21日~28日(8日間)、当会顧問で(財)地球環境戦略研究機関国際生態学センター長の宮脇昭先生と同センターの目黒伸一研究員が中心となり、同省の植生調査に行きました。 荒廃する畑に残されていた紅椎(孟海県)

 中国チベット・青海省に源流を発し、雲南省を通ってミヤンマー、ベトナム国等を通過して南シナ海に流れ込むメコン川は、雲南省では瀾滄江と呼ばれ、この川の左右で植物生態系が大きく変わり、植物学的にも、非常に重要な価値のある地域です。日本の常緑照葉樹林は雲南省が原流点といわれ、照葉樹林文化圏として日本にも民族的影響を少なからず与えた地域でもあります。しかし、近代の中国史の流れの中で照葉樹林帯は多く破壊され、省都昆明市やその他の地域でも、殆どが人間の営みによって意図的に植えられた二次林でした。

 昆明市北方、車で二時間の尋旬県清水海は、高度2400mにある湖で周囲は退耕還林地(農地を林地に変える政策で1998年から始まった)です。現在、西蔵柏、雲南松などが植えられていますが、10年ほど前にはアラカシなどが植えられ、林を形成しています。人口600万人の昆明市の水がめとして同市中央に存在するテン池は現代の生活水の流入から汚濁が深刻な問題となっており、代わってこの清水海からの補水は不可欠で、周囲の植林が重要な意味をもちます。茶の古木を囲む裴盛基先生、宮脇先生

 同省西双版納泰族自治州は、ミヤンマーと国境を接し、少数民族が多く暮らし、熱帯性の動植物も存在する風光明媚な州です。同州孟海県曼稿保護区下賽村周辺は、高度1100m前後、高度の違いによって温帯林と熱帯林とが混じり合う地区ですが、山林伐採後の焼畑農業で修復困難な山地があり、この植林のための植生調査が今回の目的でした。多くは二次林と化していますが、特産である茶の栽培畑には、樹齢400年前後の古木も点在しています。農民の要求に即しながら、自然生態系に適った植樹の検討が重要でしょう。

  今回の調査では行かれなかった昆明市西山区海口県は昆明市林業局の管轄下にあり、日中友好の森をつくり、中国の植え方、と宮脇方式の植栽で生長レベルを比較して、その結果を確認する方向がよいと思われます。

  今回の調査には、中国科学院昆明植物研究所、中国民族植物学会主席の裴盛基先生も同行され、現地植物の見解を説明して頂くとともに、宮脇先生との親交も深められました。7月には、日本からの植樹ツアーを企画、裴盛基先生と宮脇先生を中心とする勉強会も予定しています。詳細は決定次第ご案内いたしますので、ご参加ご検討下さい。

茶畑の中のタブノキ(孟海県) 熱帯樹の板根(西双版納・象の谷) 少数民族の歌で歓迎(西双版納・象の谷)

茶畑の中のタブノキ(孟海県)

熱帯樹の板根(西双版納・象の谷)

少数民族の歌で歓迎(西双版納・象の谷)