第6回「和興の森 in筑波山」植樹祭が実施されました。【2017年5月20日】
快晴の5月20日(土)、和興フィルタテクノロジー株式会社の筑波山での第6回目の植樹祭が行われました。同社は筑波山神社林内での当会の水源の森づくりに賛同、2012年より同社としての森づくりを行っています。事前に当会有志が間伐、整地などの植栽地の造成を行い、またこの植樹祭全体の実施、運営を支援しました。
今年も社員とその家族41名が参加、うち13名はお子さんでしたが、大活躍でした。麓から苗木を各自運び上げ、一休みすると皆慣れた調子であっという間にシイ、シラカシ、ウラジロガシ、シロダモなど広葉樹10樹、600本を植え、間伐材の葉のマルチングもお子さんたちの熱心な協力もあり、スムーズに終わりました。この植栽地の造成の一端を是非、お子さん達にも経験して頂こうと、まだ造成前の場所の未成熟のスギのノコギリによる伐倒を行いました。お子さん達はとても興味をもち、お父さんとともにノコギリを動かして細い木が倒れていくのを驚きとともに観察していました。社員の皆さんで「和興の森」の看板設置も行いました。
この日、特別なことと言えば、気仙沼市で牡蠣養殖業を営み、NPO法人「森は海の恋人」理事長でもある畠山重篤氏が植樹祭に参加されたことでした。同氏は豊かな海の環境は豊かな森の存在から生まれると、平成元年より大川上流岩手県室根山で植樹活動を始め、全国から毎年1000人前後の人々が訪れ植樹し、海、山、里連携の活動が高く評価され、京都大学フィールド科学教育研究センター社会連携教授や国連フォレストヒーローにも選ばれています。
和興フィルタテクノロジー株式会社と畠山氏は仕事を通して交流されており、植樹祭にもご参加下さることとなりました。20年以上も山に植林してきたことが、東日本震災後のいち早い海の復興に繋がったのではとのお話もありました。また、同氏は牡蠣の稚貝を通してフランスのルイビトンとの交流もあり、東日本大震災の折にはルイビトン社からの多大な支援があったそうです。そのあたりのことを書かれた同氏の著書・「牡蠣とトランク」がこの日、村上洋一同社会長の計らいで参加者全員にプレゼントされました。
木を植えるということは心に木を植えることであり、気仙沼市でも盛んな日本古来の歌(短歌)の中に物事を始めるにあたってのデザインのヒントがあるのではないかというような豊富な話題に参加者は皆聴き惚れていました。室根山での植樹、霞ヶ浦や海を守る水源となる筑波山での植樹、規模や方法は違っても志は同じ、地道な活動の尊さが納得できた一日でした。
植え終わったあとの葉のマルチング
ノコギリによる間伐体験をするお子さん
村上洋一会長と畠山重篤氏
筑波山神社拝殿前での記念撮影