活動報告

2010年の苗場の様子

 茨城県つくばみらい市狸穴の圃場では、今年も1、,2、3年生苗が育ちました。日本の西端から関東平野、福島県周辺までの平地での自然生態系に適った適正樹種であるシイ、タブ、カシ類を中心に現在、約7万鉢の苗が生育しています。

 どんぐりの収集、播種、土づくり、ポットへの鉢上げ、潅水、除草、薬剤散布など年間を通して管理作業は休むことがありません。発芽や生長の春、やさしい若葉の色から濃い緑へと変化する生長旺盛な夏、往く夏を惜しむように第二段の生長をみせる秋、そして寒さにじっと耐えて引き締まる冬、それぞれの季節に見せる苗の表情は、常に豊かで、生き生きとし、作業を通して生物の持つエネルギーを頂けるような気がします。毎週土曜日の定期的管理活動だけでは足りず、特に今年の夏は平日も沢山の有志の方々に潅水や除草の作業等をお願いして猛暑を乗り切りました。

 和興フィルタテクノロジー㈱静岡第二工場、明治乳業㈱守谷工場、三菱化学ハイテクニカ、筑波山などの植樹に使用されたほか、来年も新たに千葉県流山市の植樹事業や、国土交通省の上尾市での植樹等にも使われることが決まっています。

春の新葉展開 盛夏生育状況 発芽苗の鉢上げ作業

春の新葉展開 (シラカシ2年生)

盛夏生育状況

発芽苗の鉢上げ作業

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