活動報告

カンボジア自然植生調査の旅【2005年9月12日~2005年9月17日】

 カンボジア国は緑溢れる常夏の穏やかな仏教国でした。しかし19,20世紀にはフランスの植民地占領下にあり、その後の独立戦争、度重なる内戦等で国土はすっかり荒廃してしまったのです。 国土の70%近い森林が失われたとも言われています。 現在、日本のいくつかの心ある民間団体が、学校建設や、井戸堀り、また職業訓練など、様々な支援を行っています。 当会は、カンボジア難民として来日、母国と日本を往復して、母国の復興に尽力するオク・ビチュエさんとのご縁を頂き、緑環境再生の必要性を伺いました。

 今回、横浜国立大学名誉教授・宮脇昭先生と行く自然植生調査の旅を企画し、無事終了しました。天候にも恵まれ、カンボジア人、オク・ビチュエさんの徹底したフォローで、大変有意義な時間を過ごすことができました。 緑環境や住民の生活の様子に触れる旅の簡単な旅のハイライトと、ご参加者の感想文3作をご紹介しましょう。

  カンボジア国旗  カンボジア王国
面積:181,035K㎡(北海道の約2倍)
人口:13,363,421人(2004年 )
主要言語:クメール語(カンボジア語)
首都:プノンペン
独立年月:1953年11月 (フランスより)
地理:国土の大半がトンレサップ川とメコン川の集水域にあり、広大な平野が広がる。北方のジャングルにはクメール文明の遺跡として世界的に有名なアンコール遺跡(1992年、世界遺産登録

カンボジア地図 出典: フリー 百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

①4月~10月の雨季の間、水に浸る木々 プノンペン郊外:4月~10月の雨季の間、水に浸る木々

②いのちを守る緑の大切さについて村の人たちと話す ウドン県:いのちを守る緑の大切さについて村の人たちと話す

③水のない村でため池の必要性を考える ウドン県:水のない村でため池の必要性を考える

④植生について説明する宮脇先生 ウドン県:植生について説明する宮脇先生

⑤オク・ビチュエさんが試みに植えたアンブルバランの苗 カンダ県:オク・ビチュエさんが試みに植えたアンブルバランの苗

⑥この地の主木、フタバガキ科のアンブルバランの成木 カンダ県:この地の主木、フタバガキ科のアンブルバランの成木

⑦1200年前の先人の知恵・ため池に映えるアンコールワット シュムリアップ州:1200年前の先人の知恵・ため池に映えるアンコールワット

⑧積み上げた巨石に彫刻を施した仏教遺跡アンコールトム シュムリアップ州:積み上げた巨石に彫刻を施した仏教遺跡アンコールトム

⑨600年間人目につかず埋もれた遺跡を熱帯の木々が纏わりつくタプローム遺跡 ⑨600年間人目につかず埋もれた遺跡を熱帯の木々が纏わりつくタプローム遺跡 シュムリアップ州:600年間人目につかず埋もれた遺跡を熱帯の木々が纏わりつくタプローム遺跡

⑩人間の営みにより本来の森林を失い、いわゆる「公園景観」(宮脇先生の説明)となったクーレーン山の中腹 シュムリアップ州:人間の営みにより本来の森林を失い、いわゆる「公園景観」(宮脇先生の説明)となったクーレーン山の中腹

⑪クーレーン山でクーレーンの種を拾う シュムリアップ州:クーレーン山でクーレーンの種を拾う

 雨季と乾季という激しい変化を見せる自然環境、長い内線で失われた緑、決して豊かとはいえない村の人々の生活、アンコールワット等の遺跡の誕生やその後の歴史に見る人間と自然の攻防等の中から、自然との共生がいのちを守ることであることが本当に良く理解できた旅でした。この調査をもとに来年植樹祭を行います。詳細が決まり次第ご案内させて頂きますので、皆さま奮ってご参加下さい。

なお、この活動は、(財)国際コミュニケーション基金の助成を、また光明山法瀧寺のご支援を頂いております。

2005年9月12日(月)~17日(土)〔成田・関空発〕     費用 169,000円 
日程
発着都市
時 間
交通機関
予 定
食 事

朝:-

昼:機

夕:○


9.12
(月)
東京(成田) 発
ホーチーミン 着
大阪(関空) 発
ホーチーミン 着

10:30
14:25
11:15
14:45

VN951

VN941

 

ベトナム国ホーチーミン経由でカンボジアの首都プノンペンへ

 

<ホテル プノンペンホテル泊>

ホーチーミン 発
プノンペン  着
17:15
18:05
VN819

9.13
(火)
プノンペン
コンポンス
プー州ウドン県

 

専用車

プノンペン市から西方のコンポンスプー州へ
村民の暮らしと自然植生の調査
夕刻プノンペン市へ戻る

<ホテル プノンペンホテル泊>

朝:○

昼:○

夕:○


9.14
(水)

プノンペン
カンダ県
シトー村

 

専用車

シトー村 プノンペン市から東方のカンダ県シトー村へ
シトー小学校訪問、植林指導と活動
午後、キリングフィールド、ツールスレイン等 見学 

     <ホテル プノンペンホテル>

朝:○

昼:○

夕:○

9.15
(木)
プノンペン  発
シェムリアップ着
シェムリアップ発
ホーチーミン 着
ホーチーミン 発
東京(成田) 着
06:45
07:30
20:25
21:15
23:40
07:25
FT990

VN848

VN950

〔宮脇先生一行〕
早朝、空路シェムリアップ州へ
クーレイン山自然森林視察調査
夜、ホーチーミン経由で空路帰国の途へ

<機中>

9月16日早朝成田着
お疲れさまでした!

朝:○

昼:○

夕:○

朝:機

プノンペン  発
シェムリアップ着

06:45
07:30

FT990

〔一般〕
早朝、空路シェムリアップ州へ
クーレイン山自然森林視察調査
宮脇先生らと別れ、ホテルへ
夜、アプサラダンスショウ

<ホテル エンプレスアンコール泊>

朝:○

昼:○

夕:○

9.16
(金)
シェムリアップ発
ホーチーミン 着

20:25
21:15

VN848

アンコールトム見学
アンコールワット見学
ホーチーミン経由で帰国の途

朝:○

昼:○

夕:○
ホーチーミン 発
ホーチーミン 発
 
23:40
23:30
VN950
VN940

成田へ
大阪へ 

 <機中>


9.17
(土)
東京(成田)着
大阪(関空)着
07:25
06:45
  お疲れさまでした!
朝:機
 
■宮脇先生は仕事の都合上、9/12から9/16日までの日程です。
この日程で帰国されることも可能です。(費用:148,000円)
■上記料金に含まれるもの
利用期間の運賃、宿泊料金、食事料金、観光料金、手荷物運送料
■上記料金に含まれないもの
超過手荷物料金、クリーニング代、電話代
障害、疾病に係わる医療費等  不可抗力による追加費用
渡航手続き諸費用  ビザ取得代     6,000円
空港施設費用    2,040円 (成田空港)、2,650円(関西空港)
燃油サーチャージ  3,080円
航空保険料     3,120円
カンボジア空港税  3,565円〔25$(国際線)+6$(国内線)=31$〕
(但し$建て現地払い)(現在レート換算)
■個室ご希望の方は個室料金17,000円(6日間)、14,000円(5日間)徴収させて頂きます。
■旅行保険は各自ご負担下さい。         

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