シルクロ-ド天山南路の旅【2004年4月8日~2004年4月18日】
4月8日~18日の11日間、西安からキジル千仏洞までの5000キロを51人で旅し、 仏跡を現在の現地の姿に学びながら、植林もしてきた。早稲田大学名誉教授・長 澤和俊先生と横浜国立大学名誉教授・宮脇昭先生も同行された。西安市郊外で、全員でポプラの記念植樹をした。
シルクロードは、文字通り、絹の道である。が、砂の道でもあり、加えて文化、宗教、芸術、はては金銀の行き来した道でもあった。現在、石油、ガスの道であり、あらゆる物資の交流と共に観光の道がある。かの大唐長安の都、つまり今の西安は700万都市。兵馬俑、楊貴妃の華清池、玄奘の大雁塔、鳩摩羅什の草堂寺、空海の寺などがある。西安で植樹し、市政府の歓迎を受けた。敦煌は砂中の河岸に掘られた石窟に経典にそった仏画、仏像の名品が並ぶ。楡林窟もまた印象に深い。長澤先生は、訪中発掘75回以上、交河故城での金冠発掘など、その功績は高い。トルファン地域の石窟群と共にバザールや油井が眼影にのこる。天山山脈の天池は、青天白雪、標高2000メートルの湖景である。砂の景から大森林と湖の景観には心潤うところである。さらに砂道を経て、キジル千仏洞の鳩摩羅什法師ゆかりの石窟236窟には、破壊があるものの往時を偲ぶ画像が残っている。心打たれる。
この旅の感動は、A4サイズ,62ページ、オールカラーの文集として纏められた。
また、10月6日~13日の日程で13人が、北京、ウルムチ、トルファン、敦煌、西安のコースで中国のシルクロードを学習。敦煌では、全員で沙棗を植樹した。
西安市郊外で記念植樹
交河古城で記念写真 (文集の表紙)