2003年度の活動内容【事業報告】
1.緑化事業
1)国内
① ドングリ苗の育成事業 <茨城県伊奈町(現つくばみらい市)>
2001年秋のカシの実に続き、2002年もタブ、カシ、シイ、クヌギ、コナラ、マテバシイ等10000粒をポット苗や直播きして育成。タブの発育は大変よい。
夏のタブの実拾いは、実がついていなかったため苗の育成には至らなかった。秋のカシの実は大変立派なものが拾えた。保存して来年の春にポットに播く予定。協力団体である明るい社会つくり筑浦協議会は、伊奈町(現つくばみらい市)でこれまでの苗を班交代で管理する一方、来年からは広場で作った苗を家庭に委託、それぞれの家庭で管理する方法を取ることになった。明るい社会つくり取手推進協議会も来年から活動に具体的に参加予定。
植林予定地は、つくばエクスプレス沿線の街や土浦市周辺。12月には協力団体の親睦のため、一泊旅行(つくば市の主要施設見学後大洗にて懇親会)を実施した。
② 日光市周辺での緑化事業
5月10日、「環境シンポジュームin 日光」が開催された。水といのちと題して当会もシンポジュームに参加、地元住民から日光の森の荒廃を憂う声もあり、日光での森づくりへと進展した。立正佼成会鹿沼協会で宮脇先生の講演会を開催、秋には日光や今市市の有志や日光小学校などでナラのドングリを収集、ポット苗作りが自発的に始まった。
2)国外
① シルクロード天山南路の旅、宣化県の植樹、植林ボランティア隊の派遣
(砂漠緑化ナゴヤ支援の会、京都澤井隊)を予定していたが、春のSARS流行の影響ですべて来年に延期となった。
2.広報事業
1)機関誌の発行
Green Globe(16ページ、オールカラー、3000部発行)春号、秋号と2回発行。
秋号の発行は、当会の行事報告というよりは、環境課題をオールラウンドの方向から世に提言していくアドボカシー的機関誌として定着してきた。
2)講演会の開催
脇昭氏の講演を中心に他団体との協力で開催することにより、効果は単体開催より大きくなった。
月日
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演 題
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講 師
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場 所
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備 考
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1/5
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シルクロード 西安、敦煌編 |
早稲田大学名誉教授 長沢和俊先生 |
東京都 立正佼成会普門館 |
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1/26
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いのちの森 | 当会顧問 宮脇昭先生 |
神奈川県 小田原市民会館 |
全国フォーラムネット主催 |
2/22
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シルクロード アクス、クチャ編 |
早稲田大学名誉教授 長沢和俊先生 |
東京都 立正佼成会普門館 |
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2/23
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いのちの森 | 当会顧問 宮脇昭先生 |
広島市 法龍寺 | 法龍寺主催 |
3/23
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日光周辺事情 |
㈱リバックス社長 清水博氏 |
東京都 アルプス歯科会議室 |
当会総会時 |
ボルネオの緑化事情 | 当会理事 久保雅督氏 |
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歯の話 | アルプス歯科理事長 寺川国彦氏 |
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5/10
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環境シンポジュームin 日光 | 日光市 東照宮平成の間 |
複数の団体との共催 | |
5/20
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いのちの森 | 当会顧問 宮脇昭先生 |
東京都 ガスホール |
ソプラノ歌手・雨谷麻世氏のリサイタルに出演、 当会後援 |
7/14
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当会の活動について | 当会理事長 石村章子 |
東京都 葛飾区民会館会議室 |
中小企業経済同友会主催 |
7/15
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いのちの森 | 当会顧問 宮脇昭先生 |
鹿沼市 立正佼成会鹿沼教会 |
立正佼成会鹿沼教会主催 |
8/15
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いのちの森 | 当会顧問 宮脇昭先生 |
熊谷市 立正佼成会熊谷教会 |
立正佼成会熊谷教会主催 |
9/26
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当会の活動について | 当会理事長 石村章子 |
東京都 三原弁護士事務所 |
清談会主催 |
11/14
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いのちの森 | 当会顧問 宮脇昭先生 |
東京都 東京歯科大学講堂 |
東洋歯科学会主催 |
3.その他
1)人事
長沢和俊・早稲田大学名誉教授に地球の緑を育てる会顧問就任を承諾頂く。
前田常作・武蔵野美術大学名誉教授(マンダラ画家)に地球の緑を育てる会顧問就任頂く。
2) 総会の開催(3月23日)
3) 理事会の開催(3月23日、12月16日)
4)砂漠緑化ナゴヤ支援の会の植林について
今年の劉家峡及び青海省への派遣は次年度に見送ったが、劉家峡川北小学校の生徒に植林400本を依頼、10月下旬植林完了の報告があった。
4.まとめと課題
SARS流行の影響で活動の少なかった一年であったが、来年の活動に向けての基盤づくりの努力は惜しまなかった。会員の拡大と資金源の確保が課題。