2002年度の活動内容【事業報告】
1.特定非営利活動法人資格取得
5月1日登記完了
NPO法人としての会の運営が始まる
今年度の事業年度は、5月1日~12月31日
2.森林再生・緑化及び関連啓発事業
1) 国内事業
① つくばエクスプレス沿線の緑化活動 平成17年に新設される“つくばエキスプレス”沿線の町に 宮脇昭先生指導による“ふるさとの木によるふるさとの森つくり”を実践することを茨城県行政に提言、これに先だち、ドングリ苗の育成が2001年秋から始まった。明るい社会つくり筑浦協議会、明るい社会つくり取手地区推進協議会も協力して下さり、当時16000鉢のシイ、カシのドングリポット苗がボランティアの方々によって作られたが、保管管理に問題があったことから、2000鉢の発芽となった。その後、筑浦協議会の田中氏が中心となって、管理や保管場所の整備を進めて下さっている。 6月15日 伊奈町(現つくばみらい市)のどんぐり保管所の視察 7月 土浦市香取神社にてタブの実拾集 7月13日 どんぐり会議
明るい社会づくり茨城県取手地区推進協議会、
明るい社会づくり筑浦協議会、
森田建設㈱と合同協議8月4日 ボランティア広場開所式準備会 8月5日 ボランティア広場開所式準備会2 8月10日 ボランティア広場開所式 9月7日 タブの鉢上げ 9月16日 タブの鉢上げ 10月26~27日 鹿島神宮にてどんぐり拾集、守谷市白寿荘にて関係団代の宿泊懇親会 11月2日 シイ、カシ、楢、クヌギ類のどんぐり約15000個の直播き 11月30日 関係団体の打ち合わせ会議 12月22~23日 ボランティア広場の整理整頓作業 2003年3月以降 発芽したどんぐりのポットへの移植作業予定
② “ボランティアの広場”でのボランティア活動 8月10日、茨城県伊奈町(現つくばみらい市)の森田建設㈱の所有する2万平方メートルの敷地内に、地球の緑を育てる会、明るい社会づくり茨城県取手地区推進協議会、明るい社会づくり筑浦協議会の3団体が合同で参加活動できる“ボランティア広場”が完成。12:30より開所式が行われ、同時にどんぐりボットの整理作業を行った。この開所式を記念し、午前10:00から、立正佼成会土浦教会で秩父神社宮司・薗田稔氏を講師にお迎えして記念講演会を開催、また開所式終了後には、15:00から当会の総会を開催した。また森田建設のご好意でボランティアハウスも出来上がり、集会や作業終了後の憩いの場としていつでも使用できる。
但し、ごみ資源の仕分け、炭焼き、畑での野菜つくり等は、本年はまだ実施段階には至らなかった。3団体が歩調を合わせて、どんぐり事業をまず遂行することが肝心であろう。
2) 海外事業
① 植林ボランティア隊の派遣 ① 沙漠緑化名古屋支援の会 17名 6月15日~20日、5泊6日の日程で劉家峡の植林ツアー。
2001年に続き、2度目の植林。2001年植林の側柏は100%近い活着率。現地の小学生たちも再開に大喜び、後に感謝の手紙が多数送られてきた。
今年も400本の側柏を植林。その後敦煌にも足を伸ばし、文化を学んで帰国。② NGO緑の協力隊関西澤井隊14名6月22日~29日、7泊8日の日程で当会を含む4団体の実践する緑化事業地の視察。当会の劉家峡および宣化県を視察。各団体の活動の様子は、詳細な冊子となって発行された。ご希望の方1000円で発売、澤井敏郎氏までご連絡下さい。
② 視察調査事業 ① 新疆ウィグル自治区及び甘粛省蘭州市周辺の沙漠地の視察
副理事長・須藤氏が10月14日~23日の9泊10日で、ウルムチ、クチャ、アクスおよび、甘粛省蘭州市周辺の沙漠地の視察した。中国奥地の西部代開発にともなう急速な環境の変化を視察、今後の植林やボランティア派遣計画に十分役立つものとなった。② 内蒙古自治区錫林郭勒盟の沙漠地の視察調査
宮脇昭顧問、福島県林業研究センター・主任研究員・今井辰雄氏及び石村の3人が、それぞれ、植生調査、土壌調査、コーディネーターとして参加する。(社)国際建設技術協会の助成金の支援も得る。以前より信頼関係のある内蒙古海外旅遊有限公司の王蒙志氏を通して、錫林郭勒盟の林業局より調査協力の依頼を受け、10月20日~25日の5泊6日で行う。河北省内蒙古と続く沙地の様子、シリンホロ盟の草原が沙地化した様子、フフホト市郊外の退耕環林地の様子は今後の植林、ボランティア派遣計画に大いに役立った。
3. 講演会事業
6月 1日 | 芳樹学院(東京都杉並区) 石村理事長 |
6月 4日 | ライオンズクラブ総会(茨城県土浦市) 須藤副理事長 |
7月 7日 | 新宗連(神奈川県横浜市) 宮脇顧問 |
7月29日 | 福島緑の協力隊(福島県郡山市) 宮脇顧問 |
8月10日 | 当会(茨城県土浦市) 薗田稔師 (秩父神社宮司) |
12月15日 | 立正佼成会練馬教会 石村理事長、須藤副理事長、久保理事 |
4.理事会・総会の開催
6月 7日 | 銀座クルーズ・クルーズにて特定非営利活動法人としての第一回理事会の開催。 9名の参加。 |
12月18日 | レストラン駄々にて第二回理事会の開催。出席者11名。 |
8月10日 | 茨城県伊奈町(現つくばみらい市)で行ったボランティア広場の開所式後、総会を開催。 場所:レストランNS。出席者10名。委任状提出者20名。 |
3月23日 | 理事会、総会の開催。 |
5.機関誌の発行
10月4日、機関誌・グリーングローブを発行。16頁、オールカラー3000部。
6.その他
① 7月11日 | 長岡市で他団体が行うごみ資源のリサイクル方法を学ぶ。 |
② 8月16日 | 石村、韓国で開催された第八回国際生態学会に参加。 |
③ 9月23日 | 郡司博氏率いるファミリーフレンドリーコンサートにて当会が宣伝され、入場券の一部が当会へ寄付される。 |
④ 9月25日 | 宮脇昭氏、「徹子の部屋」出演 |
⑤ 12月18日 | 理事久保氏のパンタナール出版記念会の開催。 場所はレストラン“駄々”出席70名。 |
7.まとめ
NPO法人格を取得して、はじめての活動、総括してみると事業計画と実施内容とでは少々の違いがある。めまぐるしく変化する時代をよく見極め、チャンスをキャッチすることも大切、まだまだ会としては立ち上げの期間であることから、将来性のある事業については、事業計画にはないことであっても、積極的に取り組んできた。今後の植林や緑化計画に大きく貢献することであろう。