理事長よりお知らせ『新型コロナウィルス感染拡大の事態に直面して』【2020年4月21日】
世界中を人々が自由に素早く行き来できる時代に遭遇した新型コロナウィルス。日を追うごとに感染者や亡くなる方が増加し、世界規模ではパンデミックが起こり東京オリンピックの延期が決定し、世界中に恐怖不安の暗雲が立ち込めています。4月16日には全国の都道府県に非常事態宣言が拡大。当会の活動場所である茨城県は特定警戒都道府県に指定され、感染拡大防止を何としても実現しなければならない状況です。私たち一人ひとりができる協力は、外出を極力避け、人混みを避け、人との対応の場合は、人的分散措置(social distancing)、人と人とが間隔を空けることに全力投球する。これしか方法がありません。そして個人個人がウィルスに対する免疫力をつけるよう、栄養、衛生、睡眠、適度な運動に気を配って備えることです。そして、非常事態宣言は、経済的混乱を引き起こし、日本経済に打撃をあたえるでしょう。
苗を育て植樹するという当会の柱である活動は、このような時期はどのようにとらえたら良いものか悩みました。既に5月12日に予定されていた常陽銀行の新入行員研修の一環として予定されていた常陽の森in筑波山の活動も、研修自体が中止となり実施しないこととなりました。また、当会も参加している、宮脇昭先生を中心として4年に一度のオリンピックの祭典を市民の森づくり元年とし、さらに植樹を実施していこうという主旨の団体、「いのちの森づくり2020」で予定していた4月の秦野市の植樹祭、岩沼市の植樹祭も延期となりました。延期といっても、果たして収束がいつ来るのかの予定も不明です。
育苗は放っておいて成り立つものでなく、日々の管理こそが仕事です。明るい社会づくり筑浦協議会の協働で20年続けてきた活動ではありますが、周囲の事態を勘案し、理事の方々とも協議、育苗活動は一部の苗を残して終止符を打つことに決断しました。本来であれば、総会で審議を問うものでありましょうが、状況の性質上、皆様のご理解のほどお願い申し上げます。会の活動そのものを終えるものではなく育苗部分の縮小となります。国内外の植樹、育樹、広報活動等は継続いたします。
地球温暖化に向かう地球規模での環境を考えれば、アマゾンの熱帯雨林破壊、シベリアの凍土森林火災、東南アジアの草炭火災、昨年のオーストラリア森林火災など、世界規模で取り組まねばならない植林の課題が山積です。国内の植林のみならず、このようなことの発信、啓発運動にも力を入れていけたらと思っております。
会員の皆様におかれましては、人的分散措置を第一に、体調管理を第二に配慮され、日々を安全に過ごされますようにと心より祈念いたしております。